―社会は、すべての芸術形態に寛容になるべきか―

我々は、このウェブサイトに残されたコメントに注目する。FSDのユーザー、パローアルト(Perreaoult)さんは、芸術は表現のツールとして完全に自由であるべきだと語る。

この妊娠中の女性の体内に胎児が眠っている画像は、ロンドンの「人体の世界展」(Body Worlds Exhibition)で撮影されたものだ。プランティスネーション(Plastination)という特別な技術を利用し、本物の人間の遺体を保存する人体の世界展で、遺体の保存に抗議するジェッフレイ・リー (Geoffrey Lee) が、金づちをつかってこの死体を文字通り粉々にした。事件の数日前、展示会を訪れたあるプロテスターは、7ヶ月の胎児をかかえたこの遺体の展示物の上に、毛布を覆いかぶせた(REUTERS/BODYWORLD)

芸術は表現のツールとして、完全に自由であるべきだ。芸術は言語であり、直感的な概念を形成するための抽象的コンセプトをつなぎ合わせ、それを表現する。

つまり、これはどういうことなのか。例えば、わたしが子供に、「大きい」
という概念を説明したかったら、ただ単に「大きい」は「小さい」より大きいものだと言っても、意味は伝わらない。「大きい」という概念を伝えるために、言語のアナロジーを使って、子供が自らの経験とその言葉の意味をつなげられるように説明しなければならない。こうした場合、私だったら例えば「パパ、大きい」と言って、身振りと発音でその意味を説明するだろう。

「パパ、大きい。赤ちゃん、小さい。」赤ちゃんは相対的な大きさの概念を、掴むことができるだろうか。答えはノーだ。しかし、子供は大きさの概念を徐々に理解しはじめ、まわりの環境に当てはめていく。人間は概念を伝える才能に富んでいて、情報が欠けていてもそれを可能にする。我々は過去の経験をもとに、直感的に意味を悟ることができる。

芸術が直感の言語ならば、芸術は時空間において我々が体験した存在から意味を見出し、強調する。この強調力で、抽象的な概念に、象徴的なシンボルを応用し、ものごとの定義を明確にする。

芸術が見逃す概念はない。だからこそ我々は、新たなシンボルの方式を生み出し、それを試して行かなければならない。芸術は、言語における基本的なツールなのだ。

しかしなかには極端な例もある。例えば特定の集団を意図的に蔑視するようにつくられた芸術作品だ。ここでの特定の集団とは、人種、性別、宗教が原因で差別される集団である。被害者の遺体や動物の遺体を使う芸術作品も含まれる。

すべてのものは、相対的なコンテキストのなかに存在する。我々は寛容性を求める社会に住んでいると言われている。とすれば、寛容性を応用するこのような芸術作品は許されるべきなのか。非寛容性とヘイト・スピーチも、許されるべきなのだろうか。つまり、そのような芸術作品のなかに、非寛容性とヘイト・スピーチと同等のメッセージが潜んでいるのではないか。では我々はどのようにこの芸術を禁じます、と断言するべきなのか。私が思うに、このような芸術作品の命は非常に短い。なぜなら言論の自由の法則に従う批評家たちが、このような芸術によって定義される概念を容易く覆すからだ。

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コメント (1)

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  1. It is a truism that we can’t punish bad taste! What we can do though, is spread the message that not everything goes! Participatory democratic societies have a duty to educate their citizens to keep an eye on those who think that freedom of expression equals an appeal to our most unexamined instincts. So, when the next provocateur shows up, the gallery curator can kindly say no! That is what we may call ‘Relativism with a human face”! Having said that, I understand that it is extremely difficult to define these criteria!

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