ドイツ法は情報の自由な流れを妨げるかもしれない

ドイツの著作権付帯草案はGoogle Newsなどのニュースアグリゲーターが新聞のニュース記事へリンクを張った場合ドイツの出版会社への支払いを強いようとしているとMaximilian Ruhenstroth-Bauerが伝えます。

ケース

2012年3月5日ドイツ連立政権は、Google Newsやドイツのperlentaucher.deなどのニュースアグリゲーターが新聞のニュース記事へリンクを張った場合ドイツの出版会社へ支払いを強いる著作権付帯法案を提出することに合意し ました。出版会社によるロビー活動の結果だと広く推察されていますが、このイニシアチブは作り提供するコンテンツと引き替えに出版会社が報酬を得る権利が あることを根拠としています。この新法は、既存の著作権法によりすでに保護されている記事の内容を保護するのではないということを特筆する必要がありま す。そうではなく、スニペットを用いてそれら記事へ他者がリンクすることを禁止しようとするものです。

この法案は多方面からの厳しい批判を浴びています。ほとんどの人々がインターネット時代の変貌するルールに適応するのではなく、疑わしい国家介入を通じて収入を確保しようとする出版会社を批判する一方、この新法はドイツ憲法が保障する情報の権利と矛盾するかもしれないという声も上がっています。もしも一つの文章やヘッドラインのような少量の情報をもが保護を受ける商品だとみなされ始めれば、情報の自由な循環が危険にさらされる恐れがあります。

著者の意見

この法案は無能な法案の代表的例です。 Googleは出版社がオンラインで無償で提供するコンテンツにしかリンクを張ってはおらず、そうすることによって新聞のウェブサイトの読者数を大いに増 加させています。それにも関わらず、出版社は彼らのページにリンクを張るGoogleに使用料を払わせたがっています。あるコメンテーター曰く、これは客 を連れてくるタクシー運転手にレストランが料金を取るようなものです。

この法律の背景にあるとてつもない先見の明のなさはさておき、情報の自由な交換を脅かしかねません。オンライン情報の流れにしっかりと考え抜かれていない法律を押し付けることはイノベーションを妨げるのみならず、違憲であるリスクを孕みます。

- Maximilian Ruhenstroth-Bauer

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言論の自由の討論はオックスフォード大学セント・アントニーズ・カレッジのダレンドルフ自由研究プログラムの研究プロジェクトです。www.freespeechdebate.ox.ac.uk

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