自分の物件及びプライバシーに対する権利がグーグルストリートビューによって侵害されているとした女性の訴えに対し、２０１１年３月、ベルリン裁判所はグーグルストリートビューが違法ではないとの判決を下しました。Sebastian Huempferがこのケースについて書きます。
グーグル社は２００９年５月に同社の道路沿いの画像提供サービスであるストリートビューをドイツの主要２０都市に拡大することを発表しました。公共の及び政治的な圧力を受け、グーグル社はドイツ当局とともに各世帯がこのサービスへの不参加を選択し、物件の画像にかすみをかけることができるようにしました。このサービスが開始した際、ドイツ国内２４．４万世帯が不参加を選択しました。不参加にするための手続きはドイツの消費者製品の安全性を保証する機関であるTechnical Inspection Agencyによって監督されました。
２０１１年３月、ベルリン裁判所はグーグルストリートビューが違法ではないとの判決を下しました。この裁判は、自分の物件及びプライバシーに対する権利がグーグルストリートビューによって侵害されているとした女性の訴えによって行われたものです。彼女は、３メートルもの高さに掲げられたカメラによって、２メートルの塀で囲われている彼女の物件の写真を撮ることが可能になってしまうと訴えていました。これに対し、グーグル社は、ドイツにおけるストリートビューのサービスには何の法的問題もないと反論していました。
２０１１年末までにこの件に関する一般の関心や議論は落ち着きを見せました。またマイクロソフト社のビング鳥瞰写真のサービスへの不参加を選んだのは８万世帯に過ぎませんでした。グーグル社によると、ドイツは同社ストリートビューのサービスを最もよく使っている国の一つだということです。ストリートビューのサービスが開始されてから、グーグル地図の使用率が２５％上昇しました。しかし、グーグル社はこのサービスをドイツ国内では当初の２０都市以上には拡大せず、現存する（または既に存在しない）建物の写真についても２００８年から現在あるもの以外を追加アップロードすることもしていません。
reply report Report comment
Two comments from Viktor-Mayer Schoenberger at our event “Does Facebook Know To Much?:
— Many of those who objected did so because they feared that criminals would use Street View to find promising targets for burglaries.
— VMS argued that by obscuring your house, you send a signal that you are a promising target because you have something to hide. Hence, his important point is that EVEN IF YOU OPTED OUT, you were still forced to send a message to users of Street View – even if it’s just “I don’t like this”. Is this justifiable?
I would still argue that the right to opt out is a reasonable and sufficient concession. Given that 250 000 people opted out, I don’t think any of them sent a clear signal of any kind – there are just too many different but conceivable motives: some opted out because of burglars, some because they don’t want to be profiled, some because they built fences in the real world and thus want them online as well, and so on.
reply report Report comment
Here’s the link to the live-blog and video of the event with Richard Allan (Director for Public Policy in Europe, Facebook) and VMS (Author of Delete: The Virtue of Forgetting in the Digital Age): http://freespeechdebate.com/en/2012/02/facebook-privacy-and-you-live/